ルテイン

日本における中途失明の原因は、1位 緑内障(21.0%)、2位 糖尿病性網膜症(15.6%)、3位 網膜色素変性症(12.0%)、4位 加齢黄斑変性症(9.5%)となっていますが(日本眼科学会雑誌 2014年)、4位の加齢黄斑変性の進行を抑制することがルテインで認められています。

消費者庁が平成24年4月に公開した「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告によると、ルテインの「加齢黄斑変性の進行抑制」に関しては、パネル評価「B」(機能性について肯定的な根拠がある)として効果が認められています。

また、ルテイン加齢黄斑変性症の進行抑制に対する作用機序は部分的に明確になっているとされ、「ルテインの連続投与によって、血中ルテイン濃度は2〜8週間で最高血中濃度に達する。ルテインの血中半減期は約10日、消失期間は約70日と示唆されている。投与されたルテインはカイロミクロンに結合し、リンパから肝臓を経てリポタンパクと再結合し循環する。黄斑へのルテインの輸送は唯一この経路をたどる。ルテインは黄斑に非常に多く分布するため、青色光の侵襲から黄斑を保護すると考えられている。」(34ページ)とあり、ルテインを服用する際は長期に飲む必要があることを説明する必要があるようです。

 

結論

ルテイン』は加齢黄斑変性の進行を抑制する効果が認められています。

 効果を得るには長期に飲む必要があります。